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JTBコミュニケーションデザインの様々な取り組みをご紹介します。

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専門性×多様性のシナジー、JCDスペシャリスト社員の仕事の流儀

「S社員(スペシャリスト社員)」座談会で探る
彼らの信念とコミュニケーションをデザインする未来

JCDの事業ドメインは「コミュニケーションをデザインする」。
多様な人財のスペシャリティを集結させ「人×場所×交流×体験」を創造することに取り組んでいます。JCDには様々なスペシャリストが在籍していますが、高度な技能、ノウハウをもち、それらを活かし、特定の職務における高い成果を約束できる社員を「S社員」として認定する制度を有しています。今回はそんなS社員のうち3名に焦点をあて、それぞれの専門分野、仕事において大切にしていることや、JCDでの働きがい、これから実現したいことなどについて聞きました。

  1. JCDのスペシャリスト社員の素顔に迫る
  2. 「S社員」はどのように認定される? 苦労とやりがいは?
  3. 専門性×多様性の追求、その課題と展望

1 JCDのスペシャリスト社員の素顔に迫る

−本日はJCDにおけるスペシャリスト、「S社員」を代表して3名の皆様にお集まりいただきました。それぞれどのような専門領域を持たれているのか、自己紹介をお願いします。

河野 私の専門はイベントプロデュースです。企業がステークホルダーにコミュニケーションのデザインを目的として実施する表彰式やキックオフイベント、周年式典などの企業イベントを専門にプロデュースしています。最近はイベントに留まらず、インナーブランディングのプランニングすることも増えています。

河野

國原 私も河野さんと同じくイベントプロデューサーです。多種多様な業界・企業のイベントを担当してきた経験がありますが、中でもメッセージ性が高く感動を与えるキックオフイベント等のインナーブランディングを目的としたイベントも得意としています。

森田 私はJCDに入社して1年足らずですが、専門領域はHRです。町医者のような中小企業のコンサルタントを目指してHR事業に携わるうちに、専門領域となりました。 

−みなさんはJTBコミュニケーションデザインを代表するスペシャリスト社員ですが、お互いの関係性や仕事への姿勢について、どのような印象をお持ちですか。

國原 河野さんはほとんど同期と呼べる仲です。付き合いはかれこれ十数年以上になり、もちろんプロジェクトでご一緒したこともあります。

特に、河野さんは規模の大きなプロジェクトを得意とされていて、対して私はどちらかと言えば中規模のプロジェクトを複数同時に推進することが得意なマルチタスクタイプ。河野さんの仕事ぶりは、同期ながらとても尊敬しています。
とにかく1つの案件に対して、集中して考え抜く力が卓越していると感じます。私も思考することは得意な方だと思いますが、河野さんの姿勢を見ると、自分自身まだまだ改善できる余地があるのでは、と刺激を受けることが多いですね。

河野 國原さんはとてもバランス感覚に優れているなと思います。僕らの仕事は、クライアントと営業、協業するパートナーなど、プロジェクトに関わる多くの関係者の狭間に立ち、それぞれに寄り添いつつ本質的な課題に対して最適解を見つけ出す舵取りの手腕が問われる仕事です。
國原さんはそのような立ち回りの難しい場面で、いくつものプロジェクトに対して的確且つ最短で解を導き出していく。そのスピード感は、僕には真似ができないなと感じていて、お互いの存在がとても刺激になっています。

森田 本当にそうだと思います。私たちはお互いの存在自体に刺激を受けていますし、それが現状に妥協しない意識にもつながっていると思います。

河野 当社の得意分野の1つである周年事業は、働く社員に向けたインナーからアウターブランディングまで、非常に多角的な要素があります。そのため社内の様々なセクションの社員とチームを編成するのですが、森田さんには先日とあるプロジェクトで、HR領域のスペシャリストの立場で参画してもらいました。
多様な領域のスペシャリストが所属するJCDだからこそ、強みを活かせる分野だと思っています。

森田 参加したプロジェクトは、人事コンサルティングをやっているだけでは経験できない大掛かりな案件でとても新鮮な経験でした。そしてプロジェクトを束ねる河野さんとご一緒してみて、先ほど國原さんが言った通り、深くまで物事を突き詰めて考えるスタイルに驚きました。かなり初期のフェーズから、先を見越したプランニングをされるのだなと、非常に感銘を受けましたね。

國原 これからJCDがより本質的なコミュニケーションデザインの価値を追求していくにあたって、森田さんのような得意領域を持つS社員の存在は心強いです。社内には他にも、DXを専門とするスペシャリストなどやデジタルプロモーションを専門にするスペシャリストもいますから、プロジェクトが多様化・複雑化していくなかで、S社員どうしが協力する機会は今後より増えていくと思います。

國原

2 「S社員」はどのように認定される? 苦労とやりがいは?

−皆さんが「S社員」になったきっかけはそれぞれどのようなものでしたか? 

河野 これから組織と個人がフラットな社会になると以前から考えていたのですが、実際顕著にそうなってきています。このような時代だからこそ、個人が組織の中に留まらず、働くステージを変えたとしても、どういう価値を提供できるかという自らの核を持っておくことがすごく大事だと思っています。そういった自分の価値を主体的に磨ける職種が「S社員」だと考えエントリーしました。

國原 私はイベントプロデューサーが自分の天職だと思っていますので、今後のキャリア形成において、スペシャリストとしてさらに専念したいという考えから、エントリーしました。

森田 私はキャリア入社時に「S社員」として採用されました。正直にいうと「S社員」というのがどういう制度なのか当時はよくわかっていなかったのですが、今は、実際に働き始める中で、自分の知見が相当期待されているんだなと非常にプレッシャーを感じています(笑)。

−みなさんにとって「S社員」とはどのようなものでしょうか。また追いかけている目標やならではの苦労はありますか?

國原 役員に対するプレゼンテーションをはじめ、様々なステップを経て会社に認めてもらう必要はあるのですが、自分としては「S社員」は「この領域でスペシャリストとして行きます」という宣言みたいなものだとイメージしています。 これから専門領域でやり遂げたいことなど、日頃から考えていることを伝えました。

河野 「S社員」の場合、ミッションへのアクションとKPIを自分で決めることになります。そうした点が自分には合っていると思うので、苦労という感覚はあまりありません。ただ人によって、あるいはキャリアのフェーズによっては、馴染まないという方もいると思います。お客様や社会に向けた価値提供に対してストイックな人でないと、セルフマネジメントの観点では厳しいかもしれませんが、それができる人が「S社員」なのだと思います。

森田 私は今まで企業へのコンサルで、当社でいう「S社員」のようなプロフェッショナルな制度導入を支援してきました。その時は、高い専門性があるのは当然で、個人プレーに走らずいかに組織貢献するか、を念頭に置き制度設計してきました。いざ自分がその立場になってみて思うのは、会社全体の方向性や局のビジョンや方針をしっかりと咀嚼してそれを自分のミッションに落とし込み、目標設定等でいかに自律的に意思表明できるかが問われていると思います。もちろん、価値を発揮し続けるために自分の専門性の鮮度を高める努力は当然です。

國原 自分の専門分野のようなものが定まっている人にとっては、責任も裁量も大きな「S社員」は働きやすいと思います。一方でジェネラリストも当然会社には必要ですから、そこは適材適所が良いと考えます。

河野 自分のKPIには3つの軸があります。1つ目は個人・組織に対する営業面での貢献。2つ目は、自分の専門領域を深め・広げるための指標設定としています。3つ目として、自分の専門性を社内外に発信・伝播・継承していくことも大切な仕事だと考えていますので、そうした活動に対する行動指標に盛り込んでいます。

森田 私の目標も営業面での貢献という点は前提として同じです。それに加えて、HRコンサルティングという専門領域を活かして、JCDのHRコンサルティングの市場価値が高まるよう、組織としての基盤を整え、底上げを図っていくという側面の指標も設定しています。別の意味でのプレッシャーも大きいですが、やりがいは感じています。

森田

3 専門性×多様性の追求、その課題と展望

−多様な専門性を持つ皆さんにとって、働く場としてのJCDの魅力はどんなところにありますか?

森田 JCD入社以前はいわゆるコンサルティング会社に所属していたわけですが、JCDへの転職の前には、独立するという選択肢も一度は考えました、でも意外と独立して一人の裁量でできることってそれほどないんですよね。それに、もうちょっと大きな仕事を成し遂げたいなと思いました。JCDであれば、HRコンサルティング以外の専門家がたくさんいるし、JCDでしかできない仕事がたくさんあるなと思えました。実際に入社して、その点で恵まれた環境だなと感じています。

國原 プロジェクト規模もそうですし、あとは企業のインセンティブイベント・褒賞旅行などをはじめとした海外案件に関われる機会が多いということも自分にとっては魅力ですね。意外とグローバルな案件ができるイベント会社って、そんなに多くないんです。イベントの作り方自体も国内とは全く違うので、とても刺激になります。

河野 たしかに。大きな仕事に携わる機会を得ることができるということは間違いなくJCDで働く魅力のひとつだと思います。グローバル案件は全てが非日常の連続なので、参加するお客様はもちろん、プロデュースする側のこちらも、何が当たり前かを考え直すとてもいいきっかけになりますよね。

−これからどのような姿を目指していきたいかについて、それぞれ教えてください。

森田 自分が関わることで「お客様の会社のステージが上がった」と思ってもらえる仕事をしていきたいです。これまでの経験上、コンサルタントを上手に使えるお客様と、残念ながらそうではないお客様というのがやはりどうしてもいらっしゃいます。私の役割は、「さぁやるぞ」と本気になっているお客様とともに、パートナーとしていかに本質的に組織の力を成長させる打ち手を提案できるか?背中を押すことができるか?だと思いますし、私のチャレンジ領域だと思っています。

國原 私も、常にパートナーとしてお客様に寄り添える存在でありたいと思っています。個人的なこだわりとして、お客様から「業者さん」と呼ばれてしまうと非常に悔しいタイプです。お客様とは一緒にイベントを作り上げていく関係で、一緒に目標を達成する関係だと思っていますので、そういう対等なビジネスパートナーと認められる存在でありたいという気持ちは今までもこれからも変わらないかな、と思います。

対談の様子

河野 私は「働くをおもしろく」することで、人の人生が豊かになることに貢献していきたいと思っています。働くこと=生きることではありませんが、働く時間は人生において圧倒的大部分を占めています。つまり働くをおもしろいと感じられることは、人生が豊かになることへつながっていくと信じています。
これからの自分の成長を考えたとき、ずっと先にある働くをおもしろくするという目的へ多角的に取り組みたい。今私が提供しているイベントプロデュースの仕事は、全ては「働くをおもしろく」するというビジョンの一部分を担う手段のひとつに過ぎないという意識を持っています。

−JCDがさらにお客様から選ばれるパートナーであるために、さらにこうしていきたいと感じている点は何かありますか?

森田 今以上に社内にいる様々なスペシャリスト同士の連携によるイノベーションを発揮していきたいし、そうあるべきだと思います。

國原 まさにそうですね。これはJCDの強みと表裏一体の話だと思いますが、JCDは人財の専門性と多様性という、一見相反する要素をどちらも備えている点が強みだと思っています。それらを同時に追求すると「隣の人が何の仕事をしているか、よくわからない状態」ということにも陥りやすい。そうはならないように常に社内でもアンテナを張り巡らせています。

河野 専門性を追求しすぎると、どうしても視野が狭くなって連携が生まれにくくなりがちです。個の専門性を組織の専門性としてエンパワーし、摩擦から生まれる化学反応をいかに創り出せるか。そんな仕組みや風土・文化を構築できるかというところが、まさに今私たちが取り組むべき挑戦ですね。

−「スペシャリスト同士の連携によるイノベーション」というキーワードが出ましたが、今後どのようなことに取り組みたいですか?

森田 実は前職時代からずっとやってみたかったことがあります。例えば人事制度のコンサルティングをするなかで、「新しい給与制度を導入しました」という際に社員に向けた説明会が開かれるケースがあります。
新しい制度が導入されて、こんな仕組みで給与にもこんな効果が見込めますよ、と説明するんですけど、どうにもこの説明の場のコミュニケーションデザインが弱いんです。よくあるのは何か専門家が小難しいことを話して、社員のほとんどが斜に構えてそれを聞いているという構図。

そこをもう少し、グッと社員の心を引き寄せられるコミュニケーションの場に変えることができないかなとずっと思っていて。これまでは自分ひとりの力ではなかなか思うばかりで実現できなかったのですが、JCDなら可能性があるなと。

河野 給与制度発表会イベントのプロデュース! 面白いですね!
センシティブな意見が多そうな場面だから、粛々と進めるしかなさそうな機会ですけど、そうじゃなくて、例えばティザー映像作ってポジティブな期待感を高めたり、未来思考のコンテンツで多くの人に「この会社で頑張ろう」って感じてもらえる設計にしたいですね。本来、社員全員を巻き込みたい重要なタイミングですから、演出が変われば制度発表会ひとつとっても、とてもいいインナーブランディングになりそうです。

國原 ぜひ3人で前後施策からプレゼンテーションまで、一貫してプロデュースしてみたいですね!

河野 私たちが本気で伝えたいのは、年に1回のイベントを充実させるだけではなく、小さな取り組みである日々の社内発信とコミュニケーションも大切であり、それを持続的に両輪で回していくことが組織を本質的に変えていくことだと考えられます。

対談の様子

−記事をご覧の皆様にメッセージをお願いします 

河野 「もっと会社のことを好きになってもらいたい」という悩みをお持ちの企業様はぜひご相談ください。

國原 ステークホルダーに対してイベントを通じてメッセージを伝えたい、感動を伝えたいというニーズがあればぜひご相談ください。

森田 組織のコミュニケーションを円滑にしたいという課題がありましたら、ぜひご相談ください。

−最後に、皆さんにとってズバリ「スペシャリスト」とは何でしょうか?

國原 難しいですね。なかなか一概に定義はできない気がします。

河野 答えになるかはわかりませんが、専門家というのは「正解がない」なかで、最前線で誰より深く課題に向き合える人だと思っています。自分なりの言葉で表現すると、スペシャリストとは「その分野で誰よりも悩み、変化と成長を繰り返し続けられる人」なのではないかと思いました。

國原 河野さん、いいこと言いますね。それ、僕が言ったことにしてもいいですか?(笑)

森田 とても共感しました。私もそれでお願いします!(笑)

対談の様子

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