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海外のテレビ番組を通じて、世界中へ日本の魅力を伝える

テレビの価値は情報の信頼性と拡散力
そして、ムーブメントの起点となり得ること

BBCやCNN、ユーロニュースなど世界的にも有名なテレビ番組とも繋がりをもつプロモーション事業部の中山と大塚。多種多様な情報が様々な媒体を通じてグローバルレベルで氾濫する超高度情報化社会において、デマやフェイクニュースといった情報が拡散してしまうこともある現代に、テレビ番組でプロモーションを行う価値はどこにあるのだろうか。

ネイティブが作る企画だからこそ
ターゲットにより響く番組を制作できる

中山

今はWEBで検索したり、SNSで投稿されている情報を探したりすれば、欲しい情報を見つけることができるかもしれません。しかし、正しい情報を深く理解してもらい、ムーブメントを起こすには、やはりテレビが適していると感じます。"フェイクニュース"という言葉が象徴するように、ネットの世界で溢れている情報には不確実性が潜んでいます。一方、テレビは番組の制作者が、事実を調べ、取材を通じて裏取りをし、番組は内部のチェック・審査を経て放映されます。テレビの信頼性はそこにあります。

大塚

別のテレビの魅力の一つにクオリティが上げられると思います。番組制作スタッフが企画を作り込み、ディレクターやカメラマン、音声担当など専門のスタッフが携わり、丁寧に作られているため、例えば15分や30分の番組でも情報を正しく、そして深く伝えることが可能なんです。

中山

外国人の方に向けた番組の企画では、こちらが盛り込みたい情報を提示した上で、その国の現地スタッフに作ってもらっています。ネイティブ目線で番組を作ってもらうことで、日本人目線では気がつかなかった情報を発信できるんです。日本側の意見だけでは、こちらが伝えたいことだけに終始してしまうこともあるため、それを避けることが狙いです。

企画内容はもちろんのこと、どの媒体を使うかということも重要になります。どのエリアをターゲットとして、どういうプロモーションを行いたいのかをヒアリングし、イギリスだったらBBC、アメリカであればCNNなど最適な媒体をご提案しています。また、売り込みたいターゲットも若年層なのか、富裕層なのかなどによっても媒体は変わってきます。お客様と話す中でそれを汲み取り、適切なメディアを選びます。

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大塚

以前、イギリス人に向けた日本食のプロモーションをBBCで放映したことがあります。日本に住んでいるイギリス人留学生のところに、イギリスの家族がやってきて、和牛や出汁など日本の食文化を体験していくというドキュメンタリー風の番組です。家族と日本人とのコミュニケーションの様子や、日本の食文化に触れて家族の表情が変わっていく様子などがうまく映像化でき、お客様からも喜んでいただけたことが印象深いですね。

今はYouTubeなどもメジャーになってきていますが、やはりムーブメントの起点となるのはテレビなのではないかと思っています。BBCで長野県の馬籠宿が紹介されたことがありましたが、それは日本からの広告番組ではなく、BBCの制作者がおもしろいと思って取り上げたんです。それ以降、世界的に馬籠宿の名が知られるようになり、外国人観光客も多く訪れるようになったそうです。私たちも広告のような番組ではなく、外国人の目線でおもしろいものを取り上げ、それが自然発生的に広がってほしいと思っています。

テレビから広がる横展開のプロモーション
番組のウェブやSNSも活用

中山

番組の放映後には、ウェブやSNSに短く編集した動画を載せて、テレビに接触できなかった人も見られるような提案もしています。このいいところは、「いいね」数や再生数がわかることです。どういった内容が、より多くの人の心に残ったのかが数字で知ることができるので、次の企画を立てる際にも役立っています。

大塚

また、テレビで伝えきれないことをフォローする役割も担うことができます。例えば、番組でわさびを紹介したときには、ウェブにわさびを使った料理のレシピを紹介するなど、番組の中では伝えきれなかった情報を補うこともできるのです。テレビだけでなく、同時にウェブやSNSを活用することで、幅広くプロモーション展開することも可能になります。

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知られざる日本の魅力をテレビで発信し
SITを盛り上げていきたい

大塚

最近では国もSIT(スペシャル・インタレスト・ツアー)を広めようとしています。SITとは、特別な目的に絞った旅行のこと。例えば、日本の最先端医療を受けるためだったり、スポーツ観戦やアート鑑賞だったりの目的で来日する旅行のことを指します。そういう人たちは富裕層が多く、日本での消費額も大きいんです。

中山

実は私はサーフィンが大好きで、サーフィンをするためにスリランカに行ったことがあります。何故スリランカというと、そこにしかない波があるからなんです。サーフボードを運ぶだけでも、プラスの費用はかかってしまいますが、それにも勝る特別な価値があります。まさにSITですね。

日本にもまだまだ外国人に知られていない観光要素はたくさんあります。今後はそんな知られざる日本の魅力を紹介する番組を作って、SITを盛り上げていきたいとも思っています。影響力のあるテレビ番組だからこそ、いいものを手がけていきたい。そんな想いでこれからも作っていきたいと思います。

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