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地域の「関係人口」を増やす、「推し」地域の実態と未来 ―「推し」地域=関心がある・好きな地域に関する調査 ―

リリース

2025.09.24

「推し」地域=関心がある・好きな地域に関する調査
地域の「関係人口」を増やす、「推し」地域の実態と未来

【調査結果のポイント】

■「推し」地域の現状
1. 「推し」地域(関心がある・好きな地域)がある人は全体の30.5
2. 「推し」地域、きっかけは「旅行・趣味や飲食店への訪問」65.3%、「地元・住んだことがある・実家がある等」41.5%(複数選択による回答)
3. 「推し」地域は近場と遠方が半々。全体の43.2%が同じ地方区分内
4. 「推し」地域、2,3ヶ月に1回以上は訪問する人が38.5%。予算は1人10,000円から50,000円が45
5. 「推し」歴は、11年以上が50.7%を占める
6. 「推し」地域での過ごし方は、観光地訪問56.2%、散策54.6%、カフェ・飲食店42.3%(複数選択による回答)
7. 「推し」地域への訪問、1人派が37.8%、家族となど複数派が62.2
■「推し」地域の魅力
8. 推し地域が好きな理由、「自然を楽しむ、リラックスなど」が71.2%、次いで「人や場所が好き」が49.8%(複数選択による回答)
9.  「推し」地域に行きたくなるのは、「日常から離れたい」46.8%、「体や心が疲れたとき」39.7%、「定期的に行く」32.8(複数選択による回答)
10. 「推し」地域に愛着が増したエピソードは、食べ物がおいしいなど飲食店にまつわるものが24.5%、癒される・新しい発見など気持ちに関わるもの18.9%、空気・景色がきれいなど自然に関するもの15.9
■「推し」地域の影響と未来の可能性
11. 「推し」地域のインフルエンサー活動も。話題にする75.6%、訪問を勧める60.1%
12. 「推し」地域、「もっと訪問頻度を増やしたい」45.9%、「別の「推し」地域ができるかも」34.3%、「周辺にも行動を広げたい」31.4%、「将来住んでみたい」も22.1%、「貢献出来たらいい」も23.4
13. 行きたくなるイベント、「グルメフェス」43.4%、「伝統行事・お祭り」35.7

【まとめと提言】

1. 訪問時、居住時をきっかけに長く続く「推し」地域になる
2. 気軽に何度も、ときどき豪華に
3. 非日常体験と癒し効果で愛着を深める
4. 1人でも複数でも楽しめる「推し」に
5. 地域間連携で「推し」地域を広げ、相乗効果を
6. インフルエンサー活動の支援
7. 「推し」への思いを貢献活動や居住につなげる

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観光白書によれば、2024年に日本を訪れた外国人旅行者は3,687万人、消費額は8兆円余と、いずれも過去最高となりました。一方、日本人の国内旅行消費額も25兆円余りで過去最高を記録したものの、旅行人数はのべ54,000万人にとどまり、コロナ禍前の2019年と比べて8.2%少ない結果となりました。日本人の国内旅行活性化に向けたいくつかの取組の中で「何度も地域に通う旅・帰る旅」を増やすことが推奨されています。さらに、地域の関係人口(日常生活圏など以外で地域と継続的かつ多様な形で関わる人の数)を増やすことも地域活性化に向けた重要なテーマとなっています。
こうした背景を踏まえ、JTBグループで様々なコミュニケーションサービスを提供する株式会社JTBコミュニケーションデザイン(以下JCD)は、ワーク・モチベーション研究所にて、「「推し」地域=関心がある・好きな地域に関する調査」の報告書をまとめました。本調査では、「推し」地域があると答えた全国の20歳から69歳の男女1,040人を対象にアンケート調査を行いました。本調査は、今後の地域活性化に向けて、地域間の様々な交流を促進し、関係人口を増やすための考え方や施策の方向性を定める際の資料を提示することを目的としています。

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【調査概要】

◆調査方法:インターネットリサーチ
◆調査地域:全国
◆調査対象者:
・事前調査:10,000人
 20歳から69歳までの男女を性年代別(10歳刻み)の人口構成比に即して抽出
・本調査:1,040人
 事前調査で「推し」地域があると回答した20歳から69歳までの男女
 性年代別(10歳刻み)で均等回収し、人口構成比に即してウエイトバック集計(※)を実施
◆有効回答者数:
・事前調査:10,000サンプル(男性:5,012サンプル、女性:4,988サンプル)
・本調査:1,040サンプル(WB集計後:男性:594サンプル、女性:446サンプル)
◆実施期間:2025年6月26日~6月27日
※ウエイトバック集計...ウエイトバック集計とは、回収されたサンプルを母集団の構成に合わせて集計することです。本調査では、性年代(10歳刻み)で均等回収したサンプルを日本の人口構成比に合わせ、またスクリーニング調査での出現率に合わせて集計値を計算することで実際の市場実態を反映しております。

調査内容の詳細についてはこちら

本件に関するお問い合わせ先
株式会社JTBコミュニケーションデザイン 広報室
E-mail:jcd-pr@jtbcom.co.jp