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  • #10 商業施設×ビジネスツーリズム
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日本の魅力を伝えるイベントでとにかく楽しんでもらうこと。
それが未来のインバウンド誘致の枠を広げていくんです。

児玉
担当するインバウンド業務では、三井不動産グループ様のホテル・商業施設への外国人観光客流入促進が中心になります。現在、都心で担当させていただいているのは、日本橋にある商業施設「コレド室町」と「ダイバーシティ東京プラザ」です。外国の方に向けたポイントカードのキャンペーンをはじめ、さまざまな日本文化紹介のイベントを企画、開催しています。たとえば夏でしたら浴衣の貸出し、2月の春節(中国の正月)の時期でしたら、ちょっとおめでたい感じに力士を招いてのデモンストレーションや餅つきなど、季節ごとのイベントで日本文化を身近に感じてもらえたらと思っています。
郊外では「三井アウトレットパーク」を担当しています。海外配布用と訪問者用パンフレットの多言語化作業やインターネットでの発信が多いですね。言語は、英語の他に中国の簡体字・繁体字、韓国語、それから最近はタイ語。東南アジアでもマレーシアやインドネシアの方々は比較的英語が理解できるので、この5言語が多いです。施設内のインフラ整備も多言語化が進んでいて、シャトルバスやイスラム教の礼拝室のご案内看板、ポスターなどです。外国に行くと母国語は目に飛び込んできますから、珍しい言語であればあるほど、最初のあいさつや「ようこそ」などは現地の言葉で書くことをお客様に提案しています。
予定を決めて数日間旅行されている方々にイベントの事前告知をするのはなかなか難しいですし、イベントをしたからといって売上げが爆発的に上がるということもあまりないので、「お客様を増やす」よりも、「来ている方に楽しんでいただく」ことを目的としています。海外の旅行博での広報活動や、SNSでの拡散促進も同様です。成果の測定はなかなか難しいですし、直近のお客様の増加には直接結びつかないかもしれません。しかし、来ている方に楽しんでいただければ、それが情報としてネットやクチコミで拡散し、次回訪日時や初めて訪日される方々が「あそこに行ってみようか」となり、結果的に来客数増の要因になる。このように、長期的な展望で動いています。
児玉順一郎
今後の目標としては、ビジネス系の交流ができるツアーをプロデュースしていけたらいいなと考えています。個人的に、東南アジアで会社を興している現地人や日本人の友人が多数いるのですが、彼らを通して「日本に視察に行きたいが、なかなか実現できない」という現地ビジネスシーンの声が聞こえてくるんですね。せっかく現地で頑張っている友人たちと繋がっているので、現地のためにも日本のためにもなるよう、その声を生かしていきたいと思います。
インドやインドネシア、投資先として注目されているミャンマーなど、まだ現地の一般の方々が観光に来るレベルまで発展していない国々とも、まずはビジネスの交流、たとえば商業施設の見学ツアーや、あるいは不動産投資に興味がある方々へのツアーを組むということも近々から始めようとしています。ビジネスを入口にして、お客様の心を掴んでおけば、後々彼らの国が発展したときに、日本をプライオリティの高い観光地として見てくれるだろう、という期待もあります。ちょっと話が大きいですが、現地経済が温まってから行くのではなく、自分たちで温めるくらいの勢いで行ければいいなと(笑)。訪日観光客数やインバウンド消費という点で今は中国ばかりがクローズアップされていますが、5年後10年後を見越して、将来的な日本のビジネスへの繋がりを大切にしていきたいと考えています。
社としての今後の課題は、世界各国にあるJTB グループの支店のネットワーク強化でしょうか。お客様にはそういったネットワークを期待していただいていると思いますし、僕たちも最大のウリにしている。ただ、まだまだその期待に応え切れていない部分もあると思うんです。現地支店、グループ企業との太いパイプが枝葉の先々まで整えば、もっとあらゆることがスムーズになり、事業の可能性も大きく広がっていくのではないかと思います。

PROFILE

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    • 児玉順一郎
    • ギャザリングマネジメント局 リーダー

      ホテル・商業施設のインバウンド流入促進業務に携わり、イベント開催やインフラ整備、海外における広告展開などを担当。
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